コンタクトについて
現在、我が国には1500万人を越えるコンタクトレンズ(CL)装用者がいると言われ、10人に1人がCLを装用していると推測されます。
眼に直接レンズを入れるため、眼から離れた距離にある眼鏡のレンズに比べ像の歪みがなく、強度近視や乱視の方にも適しています。その一方で、 コンタクトレンズ障害も急増しており、インターネット販売によるCLの知識不足や、定期検査を受けない方が増えているのが原因として挙げられます。
コンタクト長所
- 強度近視でも視力が出やすい
- 遠視や乱視による像の歪みや大きさの変化がない
- 視野が広い
- スポーツに適している(ソフトコンタクトレンズ)
- 円錐角膜等の特殊な目にも対応可能
コンタクト短所
- 合併症が起こることがある
- 取り扱いに注意し、定期検査が必要
眼鏡
私たちの眼の屈折(近視・遠視・乱視)は年齢によって変化します。生まれたときは軽度の遠視ですが、成長と共に眼球が長くなって近視化していきます。令和元年度の文科省の学校保健統計調査によると、 裸眼視力0.7未満の割合は、幼稚園児7.63%、小学生22.56%、中学生44.74%、高校生56.38%となっています。
また、40歳を過ぎた頃からピントを合わせる力が落ちてきて、近くがぼやける、近くを見た後に遠くを見るとぼやけて見える、眼が疲れやすいなどのいわゆる「老眼」の症状が出始める方もいらっしゃいます。症状が強くなってきたときは老眼鏡がよいでしょう。老眼は徐々に進行していきますので、眼の症状にあった老眼鏡に作り替えていく必要があります。 このように視力というのは生まれてから一生涯、変化していきますので、その時その時にあった眼鏡を用いることで快適な生活を送ることが出来ます。
簡便で合併症もない眼鏡ですが、欠点もあります。眼鏡のフレームの煩わしさ、スポーツするときの不便さ、近視が強い方や乱視が強い方などは視力が出にくい、像が小さく見える、歪んで見えるなどがあります。 老眼がではじめた方で遠近両用眼鏡をかけられる場合も、遠くの像と近くの像の境目が歪んで見えたりしますので、使いこなすには少々慣れが必要です。
眼鏡長所
- 簡便
- 合併症がない
眼鏡短所
- 円錐角膜等は視力が出にくい
- フレームが視野を遮る
- スポーツに向かない